rurihabachi
Last update: 2013/11/25  
    仮 想 マ シ ン で Fedora サ ー バ       ◇◇◇  お金をかけずに簡単簡潔  ◇◇◇  サーバ構築公開手順 覚書き  ◇◇◇
 
 
サーバ構築メニュー  
     1. はじめに
     2. 構築前の準備
     3. サーバの役割り
  » 4. サーバの計画
  » 5. 仮想マシンの準備
  » 6. Fedoraの準備
  » 7. サーバの基本設定
  » 8. ファイアウォール
  « 9. ウェブサーバ
       Apacheの設定
       Java実行環境
       Tomcatと連携
       iptablesの設定
  » 10. Apache Wicket
  » 11. メールサーバ
  » 12. セキュリティ
     13. サーバの公開


  サーバ構築Top  > 9.ウェブサーバの構築  > (1)Apacheのインストール
    9. ウェブサーバの構築
本章では、ウェブサーバの構築方法ついてまとめています。


    (1) Apacheのインストール

このサイトを運営しているサーバでは、ウェブサーバ用のソフトウェアとしてApacheを利用しています。

ウェブサーバ用のソフトウェアとしては、Windows基盤のサーバではIISなどを使用しているところも多いと思いますが、実際に導入されているのは圧倒的にApacheのようです。 Apacheはオープンソースのソフトウェアで、無償で使用することができます。

以下本章では、Apacheのインストール及び設定を、ウェブサーバ上で行っていきます。 サーバの基本的な設定については 7.サーバの基本設定 もご覧ください。 ここではネットワーク接続等の基本設定は既に済んでいるものとします。

また、前章 8.ファイアウォールサーバの構築 のファイアウォールサーバの構築もあらかじめしておきます。 ウェブサーバに対するiptablesの設定例は前章にもありますが、この章の最後でも、Apache等の設定によって変更するルールや具体的な設定例について再掲しています。

Apacheのインストールはとても簡単です。 以下のコマンドを打ちます。

[root@testserver ~]# yum groupremove 'WebServer'
[root@testserver ~]# yum groupinstall 'WebServer'

確認を求められたら"y"を入力します。

インストールが終わりましたら、サーバ起動時にApacheが自動起動するように設定しておきます。

[root@testserver ~]# chkconfig httpd on

Apacheの設定ファイルを覗いてみましょう。 設定ファイルの場所は/etc/httpd/conf/httpd.confです。

[root@testserver ~]# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

設定ファイルの中、Section1の下のほうに、

  listen 80

という行がありますが、これはウェブサービスで使用するポート番号です。 http通信では通常80番を使用しますが、80以外の番号(但し、他のサービスと競合しないもの)を使うこともできますので、変更する場合はこの行を書き換えます。

ここでは設定ファイルは特に変更せず、デフォルトのままにすることにして、ファイルをそのまま閉じます。

念のため設定に問題がないかどうかチェックします。

[root@testserver ~]# service httpd configtest

Syntax OK と表示されればOKです。 続いてサービスをスタートさせます。

[root@testserver ~]# service httpd start

これでウェブサービスが開始したはずですので、確認してみましょう。

ブラウザ(Firefox)を開いて、"http://localhost/"へ接続します。 (ランレベル3で運用している場合は、startxとコマンド打って一時的にランレベル5で起動します。)

Apacheのテストページが表示されれば接続成功です。 もしエラーなどが出てテストページが表示されない場合は、Apacheの起動状況をもう一度確認します。

[root@testserver ~]# service httpd status

と打って、「httpdを実行中」と出ていない場合はまず先にサービスを開始する必要があります。

接続できた場合は、"http://localhost/manual"ページに移動してみましょう。 Apacheに関する様々な情報を見ることができます。

次に、簡単なhtmlファイルを作成してブラウザで表示させてみます。

ApacheのDocumentRoot(ウェブサイトファイルの置き場所)は、デフォルトで/var/www/htmlに設定されていますので、ここへhtmlファイルを作成します。

[root@testserver ~]# vi /var/www/html/index.html

index.htmlは新しいファイルです。 例えば"Hello"と書き込んで保存します。

ファイルを保存後、再度"http://localhost/"を開いてみましょう。 ファイルに書き込んだ文字列が表示されていればOKです。

 ◇     ◇     ◇

公開するウェブサイトがhtmlファイルや画像ファイルなどだけで作成される場合は、これでウェブサーバの基本的な設定は終わりとなります。

動的なウェブサイトを作成する場合、例えばこのサイトでは次章でも紹介するとおり Java+Wicket でウェブサイトを開発していますが、そのような場合はウェブサーバに対してもう少し設定を追加していく必要がありますので、次ページ以降の設定も行います。

次ページではJavaの実行環境を作成します。



前のページへ <    メニューへ戻る    > 次のページへ

9.ウェブサーバの構築:
 
  ›(1)Apacheのインストール
   (2)Java実行環境
   (3)Tomcatのインストール
   (4)iptablesの設定
 
Copyright (C) 2011-2024 rurihabachi. All rights reserved.